いきいきブログ
人生山あり谷あり
それでも自分の大切な人と楽しく生きたい
こころのケア

心身のバランスを戻すには 身体的アプローチその2

こころと身体と呼吸法

日々生きていくのに必死で呼吸の大切さを忘れていた

精神のバランスを崩した。外にはまだ出られる。でも日常生活のふとした瞬間にもしんどさは感じる…。そんな筆者は休職して現在自分の心身をチューニング中。今回は呼吸の大切さを一度は知っていたはずなのに、忘れていたことで心身ともに良くないループに陥っていたと気づいたことについてシェアしたいと思います。

ヨガに10年余り通っており、簡単な資格も取得しています。その中で、呼吸は今この瞬間にも絶えず繰り返されており、止めることはできないものです。だからこそ、自分の心身にリラックスをもたらしたい時など、意図的に簡単に変えることができ、いつでも自分のために行える行動としてヨガでも様々な呼吸法が伝えられてきました。実際に呼吸を胸式呼吸から腹式呼吸に変えるとか、呼吸数を意図的に減らすだけでも、少しは心身へリラックスを与える効果が感じられることも多いと思われます。また、「呼吸法」に意識を向けて自分の精神のしんどさに目を向ける時間を少しでも減らしていくだけでも、精神的には負担をわずかばかりでも緩和することも経験していました。

しかし、家事育児仕事に忙殺され体調も崩し続ける中で、呼吸に意識すら向けていない、そのことにも気づいていない期間が1年ほど続いており、精神のバランスを崩しかけました。慌てて仕事を休ませていただいて、自分と向き合う時間が取れたことで、呼吸がとても浅いことに気づきました。あれ?こんなに浅くて速い呼吸だったんだ…。他にも要因はありそうですが、落ち着かない気持ちは呼吸からもきて、また呼吸が浅くなり…。そんな負のサイクルを起こしている部分をもうひとつ見つけたのでした。

呼吸法に意識を向けることは自分に目を向けること

忙しい毎日を送っていると、自分の内面や身体へ目を向けてやることができなくなることはしばしば経験されると思います。特に仕事に忙殺されている時や子育てで自分の時間が取れない時、介護に疲れ果てた時など、社会とつながっている限り、自分を見失うようなことは誰しも経験しうると思います。自分のことは誰がいたわってくれるの?誰かにわかって欲しい。ねぎらって大切にしてほしい。そう思うことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。自分もそう思うことがたくさんあります。でも近しい者同士でも、なかなか余裕がなければ声かけができないこともあるでしょうし、手っ取り早い(というと何ですが)のは自分で自分をねぎらってやる、自分に労りの目を向けてやることなのではないかと思います。この考えは歳をとるにしたがって強くなってきているように思います。

呼吸は生きている限り誰でも絶えず行うものです。それだけに見過ごされがちで、でも気づきを得れば誰でもすぐに行動として変えることができる。そんな簡便な方法だったことに改めて気付かされました。ヨガといえばアサナ(ポーズや坐法)に注目されがちですが、ヨガにおける基本の考え方にある八支則(日常の行いから苦しみを抜け出す悟りの段階までのガイドラインのようなもの)の中でも独立した「呼吸法」の項として取り上げられているほどのことです。呼吸を整えることはすなわち自分を整えることのようです。

具体的な呼吸法は次回に持ち越しますが、まずは呼吸に目を向けること、自分の呼吸がどのような状態で、自分を楽に持っていくにはどのような呼吸に変えたら良いか?という意識を持つだけでも自分をいたわってやることができると思います。忙しくて自分を見失うことは心身に歪みを生み出します。それを少しでも避けるために、自分の呼吸を見つめてみるのも良いかもしれません。

落ち着ける場所で自分の1日の頑張りを振り返って(たとえ何もしていなくとも、生きることそのものが困難な中で生きていること自体が大変なこと)、深呼吸をひとつしてあげるのも良いかもしれません。